DEAR 2nd 〜Life〜




「───…それじゃ、口腔解剖学の授業を始めますね───……」





休み時間が終わったのか、やがて次の講義が始まり



────カタン、カタン……


………みんな、もう何もなかったように席に着いていた。






「…………」





───何で………




何でこんな夢見てるんだろう。


いつまでこの夢が続くんだろう。



いつこの夢から覚めるんだろう。





「………で、こっちになると────……」






……もう何もかもが上の空で、ただただ黒板の一点を見つめていると





─────ヴーヴー……





「─────………」





突如、ポケットからけたたましいバイブ音が鳴り響き、やっとそこであたしは我に返った。






────…もしかして




………朝岡……さん……?






「──────っ…!」






朝岡さんっ……



朝岡さんっ………!!!!!





もしかしたら電話して来てくれたのかもしれない。





あれは違うって



誤解やよって



彩、さっきはごめんなって





あの大好きな笑顔を浮かべて



あの愛しい声で



そう言ってくれるかもしれない───…






………けど






─────カチッ!








【メール受信】






新着50件







「………………」





─────……え?




何………これ………




50件………って……






────こうしてる間にも新着メールはどんどん増えていき、たった数秒で70件を越えてしまった。





え………?




なに…………






────ヴーヴー……





途切れる事なく響くバイブレータ。




“受信中”の文字が消える事なくディスプレイに表示され続けるケータイ。






…………まさか………






────チラッ……






慌ててクラスを見渡すも





────…誰も……





ケータイ触ってない………?






──……どういうこと………?




じゃあこれは一体誰から……






─────ゴクッ……






未だメールを受信し続けるケータイに、息を呑んで指を置いた。





──────ピッ……



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