DEAR 2nd 〜Life〜




振り払いたくても振り払えない強い力が、ますますあたしの弱さを浮き彫りにさせたようで悔しい。







「───なぁ、何で?




俺をからかってそんなに楽しい?」





「……して……」






「─────無理。




こうでもせんと、また逃げるやろ?」








「━━━放してよ!」






━━━━━━バッ!





あたしが出した大声にひるんだのか、朝岡さんは掴む力を緩めた。







「───話って、今さら何!?!?




マキと会ったこと!?!?




マキと会ったことを謝りに来たこと!?!?!?」






「─────……」






「───そんなこといちいち報告しに来なくていいよ!




謝りに来なくてもいい!」






「───彩……ごめん、でも……」






「───もういい!

聞きたくなんかない!!!!!!」





「───彩聞け!!俺の話聞けって!!!!」





「────嫌!放して!放してよ!!!!!」





「……彩……っ」







───朝岡さんに分かる?





あたしが今どんな想いでここにいるか分かってる?





………きっと朝岡さんには分からないよね。





いつも周りから慕われて




いつも周りから尊敬されて




いつも周りから愛されて






そんな人に





分かりっこない










「───朝岡さんになんか──………






朝岡さんになんか、あたしの気持ち一生分かるわけない!」








━━━━━パンッ!









───廊下に冷たく響く、頬を叩く音。









「──────………」








───…朝岡さんは





あたしに叩かれた現実を受け入れられないかのように








ただ茫然と





叩かれた方向を見つめていた。



< 216 / 475 >

この作品をシェア

pagetop