DEAR 2nd 〜Life〜
振り払いたくても振り払えない強い力が、ますますあたしの弱さを浮き彫りにさせたようで悔しい。
「───なぁ、何で?
俺をからかってそんなに楽しい?」
「……して……」
「─────無理。
こうでもせんと、また逃げるやろ?」
「━━━放してよ!」
━━━━━━バッ!
あたしが出した大声にひるんだのか、朝岡さんは掴む力を緩めた。
「───話って、今さら何!?!?
マキと会ったこと!?!?
マキと会ったことを謝りに来たこと!?!?!?」
「─────……」
「───そんなこといちいち報告しに来なくていいよ!
謝りに来なくてもいい!」
「───彩……ごめん、でも……」
「───もういい!
聞きたくなんかない!!!!!!」
「───彩聞け!!俺の話聞けって!!!!」
「────嫌!放して!放してよ!!!!!」
「……彩……っ」
───朝岡さんに分かる?
あたしが今どんな想いでここにいるか分かってる?
………きっと朝岡さんには分からないよね。
いつも周りから慕われて
いつも周りから尊敬されて
いつも周りから愛されて
そんな人に
分かりっこない
「───朝岡さんになんか──………
朝岡さんになんか、あたしの気持ち一生分かるわけない!」
━━━━━パンッ!
───廊下に冷たく響く、頬を叩く音。
「──────………」
───…朝岡さんは
あたしに叩かれた現実を受け入れられないかのように
ただ茫然と
叩かれた方向を見つめていた。