DEAR 2nd 〜Life〜
「ちょっとこっちに来てくれないか。」
「は、はい?あの、店長?」
「いいから。」
「え、あの」
言われるがままにグイグイ部屋へと引っ張られ、
────バタンッ!
ドアを開けた先に立っていたのは──…
「……美月?」
「よっ♪」
今日もヘアメイクバッチリの美月が振り向き、にっこり微笑んだ。
……え、何?
よくこの状況が呑み込めないんですけど…。
「二人とも座ってくれ。」
店長がそう促し、あたしは意味が分からず椅子に腰掛けた。
「……二人を呼んだのは言う間でもない。
我がHeavenのナンバー1、2を誇る君たち二人に折り入って話があるんだ。」
「?」
あたしはすぐに“?”を飛ばしたけど、美月は話の内容を分かっているのか
「……店長、頼みっていうのはこれですか?」
美月は机の上を指差して、余裕のスマイルを浮かべた。
“これ”?
“これ”って何?
意味が分からず、あたしも答えを探すように机と店長を見つめる。
机の上には一冊の雑誌が置いてあるくらいだけど……
……………
……………え?
雑誌?
「───そういうことだ。
今回我がHeavenが特集としてクローズアップされる事になってな。
二人には“Heaven”のナンバー1、2としてこの雑誌に出てほしいんだ。」
「え゛えぇっ!?!?!?!?」
ざ、雑誌!?!?!?
特集!?!?!?
「わぁー!!!!♪
嬉しいです店長っ♪
撮影はいつになるんですか?」
「時間がないからな、すぐにでも取りかかろうと思ってるんだが──…」
「───ちょっ…!!!!
ちょっと待って!
待って下さい!」
ノリノリで大盛り上がりの美月と店長を大声で止めたのはあたし。
「あ、あのっ……!
美月は不動のナンバーワンだからいいとして、あたしは雑誌出演に相応しくありません!
あたしなんかより萌の方が適任です、絶対!!」
「………」
あたしの返事に二人はポカン。
だって……
だって!!!!
どう考えたって、ナンバー2になったばかりのあたしには飛躍しすぎる話だ。