DEAR 2nd 〜Life〜
「……先生、面白いもの沢山見せて頂いてありがとうございました♪
すごく楽しかったです♪」
「いやいや。
また朝岡に会ったら、たまには顔出せって伝えといてくれ。」
「はいっ♪」
「───そ・れ・と・!
桜井は早く進路調査の紙書いて提出するんだぞ。」
「………は、はい……」
────…うぅっ。
せっかく一瞬だけ進路の事忘れてたのにぃ~……
あたしは先生にお礼を告げ、生徒会室をサッと後にした。
…………でも。
「ふふふ~♪
レアな朝岡さん見れてラッキーだったかも~♪」
少しだけ優越感に浸っちゃう。
だってあの朝岡さんの制服姿なんて知らなかったし!!
文化祭でライブしてる姿とか、授業中の朝岡さんとか、修学旅行とか体育祭とか……。
生徒会長の話とか、応援団長の話とか……♪
……………
「……えへへ♪」
良かったなー♪
朝岡さんの知らない一面見れて♪
───…カタ、カタンッ。
何故か温かい気持ちになり、にこにこと下足室で靴を履き替えていた時だった。
────♪~♪~~♪
「んっ?」
カバンの中でケータイが鳴り、あたしはガサガサとケータイを取り出す。
着信相手は───…
“着信
朝岡さん”
「────えっ……!」
朝岡さんっ………!?