DEAR 2nd 〜Life〜





───愛美の最期まであと二日。






───カツカツ……。




売り上げ上々、指名順調。



不動のナンバーワン、美月に追い付くまであとほんの少しってとこまでは行ったものの…。





「…そのあと少しが難しいんだよなぁ…」




あたしは連日フル活動の身体にムチ打ちながら、街を歩いていた。






─────♪…♪♪




街を纏う軽快なクリスマスソングに、至るところにあるクリスマスツリー、煌めくイルミネーション。






そして極めつけは…








「───あははっ♪もうやだぁシュウちゃんったらぁー♪」




「何だよ、お前が悪いんだろー」




「あははは…」







─────………。






………極めつけは


仲良さげーに腕を組みながら歩いて行く、いかにも幸せそうなカップルの姿。




こんなワクワクするような街中を一人で歩いていたら、何だか猛烈な寂しさが込み上げて来ないでもない。






「………はぁーあ…」







───…あれから。


朝岡さんからクリスマスのお誘いデートの申し出は一切ない。




クリスマスはもう、すぐ。




クリスマスを忘れるにも周りがこんな雰囲気なんだもん、程があるよね。







「……あたし……朝岡さんの何なんだろ……」






そういや“彼女”って呼ばれた事もないし。



最後まで手を出して来ないのも、あたしに何かが足りないから?







────やだ。



幸せそうな恋人見て皮肉って恨むのだけはやめたい。





……けど。






「───なぁ~にが雰囲気大事にするのかなー……だっ!」






━━━━━コンッ!





ヤケになって転がっていた石を蹴り、あたしはズカズカとHeavenまでの道のりを急いだ。






朝岡さんのバカ!



バカバカバカバカっ!




期待してたのに!



楽しみにしてたのに!






「うぅぅーっ…もうっ…」





誘われないもどかしさと、

何とも言えない腹立たしさであたしは何と悔し泣き。





「…やっぱクリスマスまで仕事伸ばしてもらおうかなぁ……」





一人で過ごすより働いてる方が気が紛れるかなぁ…なんて思っていると、ふと前にあるショーウインドーに目がいった。



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