DEAR 2nd 〜Life〜



「朝岡さんどうしたんですかぁ?」




「…や、何でもない。

新しいボトルくれる?」






気付かれない様、くくっと笑いを堪えているこの人にどんどん悔しさが込み上げてくる。






……もっ…もういい!




こっちだって反撃してやるんだからね!





あたしは今まで溜めていた怒りをぶちかますかの如く







「……ほーんと♪

綺麗な彼女で羨ましいですねぇ♪




────…で?




クリスマスはどう過ごされる予定なんですか?」






────…ニコッ♪






あたしはボトル片手に満面の笑みでそう尋ねた。






────…ピタッ。






グラスを持つ手が微かに止まった事をキッカケに、“貰った!!”とばかりにどんどん攻めこんで行く。






「もうすぐクリスマスですもんねぇっ♪



綺麗~~な彼女さんと、さぞかし素敵なクリスマス過ごされるんでしょうねぇ?」





「……」








苦笑いして固まった朝岡さんの表情に、更にカウンター。







「いいですね♪

あたし、クリスマスは一人寂しく過ごす予定なんで羨ましいです♪」






「えぇぇ~!?うそっ!?愛美ちゃんフリーだっけ!?彼氏いるんじゃなかった?」





「やだ儷奈ちゃんってば。あたしクリスマスは実家に帰る予定だよ~」







これにはさすがの朝岡さんも効いたんじゃないかと期待。




もう嫌味だってなんだって思われてもいいよ。




あたし超~~~怒ってるんだから!!!!






……けど朝岡さんはその整った顔を崩す事なく









「───…そっか♪



俺も彼女が相手してくれへんから一緒やね。」







───…なっ…!!!







「良かったら俺と一緒に過ごす?」






何だと~~~~~!?!?







あたしは朝岡さんの笑顔にまたもや唇を噛み締めた。






───今!?!?



今誘うか!?!?




何!?!?

こういう作戦だったのか!?!?




意味わからんっ!!!!







「……そっ、そう言うのねぇ!“浮気”って言うんですよ!!浮気!」





「あっそうなん?

じゃあもう浮気でいいやん、公認で♪」





「はっはぁっ!?!?

彼女に怒られますから!」





「君とやったら大丈夫やよ。俺の彼女、案外物分かりいいし♪」






「…っ、」






何だ!?!?

この意味が通じてるようで全く通じ合ってない会話っ!!!!



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