DEAR 2nd 〜Life〜
「愛美ちゃんいいなぁー!朝岡様から浮気のお誘い受けるなんてぇー
あたし、朝岡様なら浮気相手でもOKですよ♪」
……いや、あたしはあなたが愛人なんて絶対嫌ですけど!!!!
上目遣いで瞳を潤ませ、まだ懲りずに朝岡さんを誘う儷奈ちゃんに真実を伝えてやりたい。
……けど、そこは我慢。
「お言葉ですが朝岡様。
浮気相手にはなれません♪
……いい加減にしとかないと、本命の彼女が怒ってきても知りませんよぉー?♪」
────プイッ!
あたしはそのまま怒りながら指名客のテーブルを回った。
───何なの!?!?
ほんとに何なの!?!?
いくらあたしでもあんなからかわれ方したら怒るんだからね!!
せっかく待ち望んでいた言葉も、彩じゃなくて愛美に言われた事にもショックだし!
しかも浮気相手として誘われるってどうなのよっ!!!!
あたしは彼女じゃないのかっ!
「───…御来店ありがとうございました~♪」
…深夜2時。
結局閉店間際まで来店していた朝岡さんをお見送りする事になり、あたしは渋々お辞儀をして笑った。
……さいわい、先に帰ったマリア、いっちゃん、ゴローちゃんと顔を合わせずに済んだのが不幸中の幸いかも。
「…いえいえこちらこそ、お高いお酒をご馳走になりました♪」
朝岡さんはやっぱり表情一つ崩さず、にこやかに手を振り返す。
だいぶアルコール度数高いの飲んでたくせに、やっぱお酒強いなぁ。
いっそ酔い潰れてでもくれてたら勝った気分に浸れるのになぁ…。
───…なんてね。
ハァっと溜め息を吐き、誰もいないことを確認して、いざ文句を吐き散らしてやろう!!と思った瞬間───…
━━━━━グイッ!
「っ、!?」
一瞬で手首を引かれ、まるで消えるかのように薄暗い路地裏へと引っ張られた。
「───ちょっ、え…っ!?」
何事!?!?
一瞬過ぎて、何が起こったか理解出来ないあたしの目の前には
「────で?
今日のお仕事は終わりましたか?
───“愛美”ちゃん?」
─────…トンッ
あたしを壁に打ち付け、
さっきとは違う真剣な表情で朝岡さんが見下ろしていた。