DEAR 2nd 〜Life〜
───…正直。
あたしはこの状態だけでも、今すぐに心臓が止まってしまいそうだ。
……こんなの、ハッキリ言って反則だ。
これでクリスマス一緒に過ごしたら、あたしは確実に昇天しちゃうんじゃなかろうか。
「───ぁっ……」
「……やらしー声」
「…、っ」
「……でもさすがにここでは無理やよ?」
“どうする?”とばかりに意地悪く口端を上げ、鎖骨辺りにキスを落とす朝岡さんにもどかしささえ覚えるあたしは……
あなたの言う通り、純粋じゃなくなったんだろうか……
───でも…
でもね。
「───あたし…
もっと朝岡さんに近付きたいよ……」
足らない。
全然足らないよ。
朝岡さんにもっともっと近付きたい。
体だけじゃない。
体温も心も温もりも。
そこにはまだあたしが知らない顔も仕草もあるんでしょ?
足らない、
知りたい、
近付きたい、
離れたくない。
あたしの心には色んな感情がひしめく。
───もう、無理。
素直かつ直球な気持ちを伝えたあたしを見て、朝岡さんは
「───作戦成功やねー♪」
「は?」
「焦らしプレイ♪」
「───なっ…!?
どこから!?どこから焦らしプレイだったの!?」
「……あぁそうやな。
誘えへん時点から彩には焦らしプレイやったよな~」
「違うよ!!あれは完全に放置プレイでしょ!?!?」
「いや綿密な焦らしプレイやよ。
だってこうでもせんと、今みたいに本心聞かれへんやん。」
「……っ」
たのっしそーに笑う朝岡さんに対し、あたしは悔しくて唇を噛む。
そっ、そんなぁ~…
お誘いなかったのも、最後まで手を出してこないのも、いきなりキャバクラ来て散々あたしをヤキモキさせたのも、今みたいな誘導尋問も……
───ぜっ……
全部まんまと朝岡さんにはめられてた罠だったなんて……!
「……何でそんな壮大な罠作るのよ~…」
「失礼な。巧妙な作戦やろ」
「言わせるように仕向けるなんてドSだよ!!」
「おー。俺は現在進行形でドSの修行中の身や♪」
「……それ以上レベルアップしてどうすんの…。」