DEAR 2nd 〜Life〜
「……あの時すっごい人間不信だったんだ。
きっと萌がいなかったら、あたしずっと女の子と関わるの怖がってたと思う。」
「……まなちゃ…」
「……萌と友達になれて良かった。
あたし、萌がいたから自分を変えようって思えたんだよ。」
「……まなちゃぁん…」
「……出逢えてよかった。ありがとう、萌…」
「……うん…あたしもまなちゃ……
──…ううん、彩ちゃんに会えてよかった……」
涙脆い萌をギュッと抱き締め、あたしの中でやっと心の整理がついていく。
…──やっと自分を受け入れられるようになったよ。
たとえ周りから嫌われても、あたしはあたしを貫く強さを手に入れた。
こんな自分を信じてあげられる。
────これからも。
「まなちゃん、また絶対遊ぼうねぇ…」
「うん、もちろん!
絶対遊ぼうね♪」
「……でもぉ
王子様とデートに忙しいからってぇ、萌の相手してくれないってのはヤダよぉ?」
「───ちょっ!!!
だから何で王子様とか知って…
───あー!さては華恋ちゃん、萌にチクったねぇ!?!?」
「……だぁってぇ、今までもったいぶって秘密にしてた愛美ちゃんが悪いんじゃなぁーい。」
「もったいぶってなんかないってぇ!!!!」
「えーっ!!!!あたし彼氏が朝岡くんだったら自慢しまくっちゃうけどなぁ!
愛美ちゃん、そこは絶対ノロケていいとこだよ~」
「華恋ちゃん、朝岡くんってまなちゃんの王子様の名前ぇ?」
「そうよぉー!
あたしが追っかけしてるバンドのリーダー兼ボーカル様!!
萌覚えてない?あのパンフの…」
「…あぁー!!!!
あのパンフに載ってた!?
ちょっとまなちゃん何で王子様いるって隠してたのぉ!?」
「…い、いやあの時はホントにいなかった…
──ってもうこの話はいいって!」
「えぇーいいじゃんねー」
「ねー」
…───その日。
最後に仲間と笑い合い、あたしは笑顔でHeavenを去った。
“ナンバーワン”、という最初で最後の栄光を残して。
…────愛美。
今のあたしがあなたに伝えられるなら一つだけ。
あたしに
強さをありがとう。