DEAR 2nd 〜Life〜




『───…それで?




“key”の歌詞を書いて、それをクリスマスプレゼントにするって報告をわざわざあたしにする?』





「───だってさ~…

マリアにも聞いてほしかったんだもん。」





『…いや、別にあたしが聞いて喜ぶワケじゃあるまいし』





「もー!!マリアってば夢がないんだから~!」






───…帰宅後。




クリスマスまでに歌詞を完成させてプレゼントにしようと、ハリきってマリアに報告電話をしていたあたし。





けど……






『───…で~?



その歌詞は出来上がったの?』






「・・・・・」






ケータイを持ったまま、思わず無言で苦笑い。





あたしの目の前には、何にも書かれていない真っ白な紙が広がっていた。






『……意気込んでるわりには出来てないのね。』





「…ま、まぁね…。

作詞って意外に難しいよねぇ~…あははっ…」






『…くれぐれも口だけにならないようにね~。』






────グサッ。





毒舌マリア様の鋭い一言が胸にグサグサ刺さる。




……うぅっ…。




頑張らなきゃ…。







『───あんま切羽詰まって焦らないようにね。』





「…うん、ありがとう。じゃあね。」






────…ピッ。






「…ふー…」





ケータイを床に転がし、自分の体も同じく床にゴロゴロ。





───作詞…かぁ…。





簡単に考えてたけど、実際はすごい難しい。





つか、曲をサラッと作っちゃう朝岡さんってすごい。






「……朝岡さんの頭の中って一体どうなってるんだろ…」







─────♪……






シャーペンを握り、流れるまだ歌詞がないメロディのみのバラードに目を閉じる。






……朝岡さんは詩や曲を書くとき、一体何を思い描いているんだろう。






人それぞれやり方があるのかなぁ…。









───あたしなら…





あたしならどうする?






どんなやり方でイメージを膨らませて、それを言葉に変えて表現出来るんだろう。






「…それが分かってたら、こんなに頭抱えないよなぁ~…」






だけどね、朝岡さんがあたしを想って作ってくれたのなら。





…───あたしも、あなたを想って言葉を綴りたいな。







「……」






あれ…





ってかこの場合、それでいいんじゃ…?


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