DEAR 2nd 〜Life〜
「───ここ…どこ…?」
置いていかれた場所は深い森の中。
どこかで鳴く動物に、ザワつく風の音。
終わりない闇の中、強い雨が容赦なくあたしを叩きつける。
───捨てられた……。
あたし捨てられたんだ…。
いきなり殴られて
意味が分からない車に入れられて
クスリ無理矢理吸わされて
おもちゃみたいに酷い扱いされて
ケータイ構えて何枚も写真や動画撮られて
それで最後はこれ……?
「───………
………………
~~~~~~っ……」
解放を求めていたのに、どうしてこんなに悲しいんだろう。
望んでいた自由に何故か涙が止まらない。
止まらない────…
“───処女じゃないんだから泣かなくてもいいだろ~?
減るもんじゃないし。”
“こいつヤ~バい!
ホントに好きな男でも想像してんじゃね?”
“次オレ~”
“お前ジャンケン負けただろーがよ!”
「────…お…えっ…」
脳裏に映し出されるクリアな残像。
「─────…う─────…っ~~~~~~~っ………」
歩く事はおろか立ち上がる事も出来ず、
降りやまない雨の中、吐きながらうずくまって泣いていた。
その叫び声が雷雨に消され、一際強い風が吹き荒れた頃。
もうあたしは、凍るような冬の冷たさも感じなくなった。
「────朝…岡さん……」
あなたはこんなあたしを見てどう思うでしょうか?
もうあなたに会えないかもしれないあたしを
──────…コトンッ…
ねぇ
もう動く事も出来ない
こんな朽ち果てた身体で
宛もない場所を
彷徨うとして
もし輝く楽園があるのなら
ねぇきっとそれは
あなたがいる場所です
そこであなたが笑っているのなら
あたしが探していた全ての答えが
見つかるような気がするから