DEAR 2nd 〜Life〜
第37章 絶望の淵
第37章 絶望の淵
第37章 絶望の淵
─────ピクッ…
どれくらいその場に倒れていたんだろう。
真冬の寒さに微かに手が動き、あたしは懲りずに目が覚めた。
「───…死んでない…」
まだ死んでない…。
人間って意外とタフな生き物なんだな。
こんな12月の凍るような寒さの中、裸で捨てられたら普通死んでるでしょ…。
「─────…雪…」
いつの間にか雨は雪へと形を変え、深々と静かに降り始めていた。
このまま───…
このままここで眠り続けば、あたしは雪に埋もれてしまうだろうか。
誰にも気付かれず、
誰にも見えないまま。
あたしは
ここで息絶えていく運命なんだろうか。
「…」
こんなとこで?
誰にもサヨナラ言えずに?
あたしが生きてきた18年が、何の意味もなくこんな場所で終わってしまうの?
あたしが生まれたのは、こんなとこで終わる為だった?
「……ちが…う…」
────…ちがうよ。
あたしは…
こんなとこで一生を終えたくない。
「……」
もう今にも閉じてしまいそうな霞む目。
朦朧とする頭。
傷だらけの身体。
─────…もし動く力が残っているなら
あたしは最後に
あなたにサヨナラを言いたい───…
━━━━━━ズキッ!
「…っ」
ほぼ裸に近い身体に一枚上着を羽織り、
─────…フラッ…
あたしはゆらりと立ち上がり、一歩、また一歩と足を引きずって歩き始めた。
────…お願い神様。
どうか、願いは一つだけ。
死にゆく運命だとしても、
あたしはあの場所で、絶望に酔いしれて死にたくない。
力尽きるまで
最後の瞬間まで
あなたがいる場所を目指して死にたい───…。
─────…ガサッ…
真っ暗な森を宛もなく彷徨い続け、ようやくあたしはバス停らしきものを見つけた。
────カタッ……
そのバス停に横になり、あたしは残る力を振り絞る。
─────…PRRR…
─────…プツッ
『────…はい?』