DEAR 2nd 〜Life〜
「アヤヤ~気を付けてね!今度はオレとも遊んでねっ♪」
いっちゃんは犬みたいに人懐っこく、あたしの手を握ってはしゃいでる。
「…───あ。そうだ。
彩ちゃんこれ持っていって?」
────…カサッ…
ゴローちゃんに手渡されたオシャレな包みに首を捻る。
キラキラ光るセロファンにリボン。
…何だろこれ…?
戸惑うあたしにゴローちゃんはくすくす微笑み
「───オレからの餞別。
クッキー焼いといたから、二人で食べて?」
「────え!?!?」
「……こんなことしか出来ないけどね。
口に合うかどうか分からないけど、良かったら。」
照れくさそうに笑うゴローちゃんのさりげない優しさに、胸がジンジン熱くなっていく。
わざわざ今日の為にクッキーを焼いて包んでくれたゴローちゃんを思うだけで涙が出そうだ。
「……ありがと…ゴローちゃん…」
「……い~え♪
楽しんで来てね。」
返事を返すように餞別をギュッと握り締めたところで
「───…送ってく。」
「…え…」
「───…行き先。
純のとこでいい?」
━━━━━ポスッ!
ヘルメットを被せられ、マリアはぶっきらぼうに笑った。
────…ヴォォン!
マリアに掴まり、跨がったバイク。
吹き上がるエンジン音に、舞い上がる煙。
「───行ってらっしゃいアヤヤ~!!!」
「落ちないように気を付けてね~!」
背後からはいっちゃんとゴローちゃんが手を降ってくれていて。
「───うんっ!
行ってくるね~~っ!」
遠くなっていく二人に向かって、あたしは思いっきり手を振った。
────ヴォォオ……!
風を切ってバイクを運転するマリアの背中が今日も凛々しい。
「───ねぇマリア~!」
「ん~?」
「マリア超~~っっ大好きだよ~!」
マリアは聞こえたのか聞こえていないのか。
それとも照れくさいのか。
前を向いたまま、背中越しにピースをしてくれた。
────…ギュッ…
マリアの不器用な表現に嬉しくなって、あたしはマリアの背中に抱きつき返したんだ。