DEAR 2nd 〜Life〜




「アヤヤ~気を付けてね!今度はオレとも遊んでねっ♪」





いっちゃんは犬みたいに人懐っこく、あたしの手を握ってはしゃいでる。






「…───あ。そうだ。

彩ちゃんこれ持っていって?」







────…カサッ…






ゴローちゃんに手渡されたオシャレな包みに首を捻る。





キラキラ光るセロファンにリボン。






…何だろこれ…?





戸惑うあたしにゴローちゃんはくすくす微笑み







「───オレからの餞別。




クッキー焼いといたから、二人で食べて?」






「────え!?!?」





「……こんなことしか出来ないけどね。



口に合うかどうか分からないけど、良かったら。」





照れくさそうに笑うゴローちゃんのさりげない優しさに、胸がジンジン熱くなっていく。





わざわざ今日の為にクッキーを焼いて包んでくれたゴローちゃんを思うだけで涙が出そうだ。






「……ありがと…ゴローちゃん…」






「……い~え♪

楽しんで来てね。」






返事を返すように餞別をギュッと握り締めたところで







「───…送ってく。」





「…え…」






「───…行き先。




純のとこでいい?」







━━━━━ポスッ!





ヘルメットを被せられ、マリアはぶっきらぼうに笑った。








────…ヴォォン!





マリアに掴まり、跨がったバイク。




吹き上がるエンジン音に、舞い上がる煙。







「───行ってらっしゃいアヤヤ~!!!」





「落ちないように気を付けてね~!」







背後からはいっちゃんとゴローちゃんが手を降ってくれていて。






「───うんっ!



行ってくるね~~っ!」






遠くなっていく二人に向かって、あたしは思いっきり手を振った。








────ヴォォオ……!





風を切ってバイクを運転するマリアの背中が今日も凛々しい。






「───ねぇマリア~!」





「ん~?」





「マリア超~~っっ大好きだよ~!」






マリアは聞こえたのか聞こえていないのか。





それとも照れくさいのか。





前を向いたまま、背中越しにピースをしてくれた。






────…ギュッ…






マリアの不器用な表現に嬉しくなって、あたしはマリアの背中に抱きつき返したんだ。


< 445 / 475 >

この作品をシェア

pagetop