DEAR 2nd 〜Life〜
…──────
──────…
…───ポチャン…
バスタブに溜めた泡のお湯に、ハラハラと赤い薔薇の花びらが揺れる。
あたしは手の平で泡をすくい、ふっとその花びらを吹いた。
「…──あーあ。
そんな泡々にしてくれちゃって。」
バブルバス&花びらで一人遊んでるあたしに、朝岡さんはしょうがないなと付け加える。
「だって綺麗でしょ?」
「……まぁ。
でも俺はさっきの彩がベッドで乱れてる姿の方が綺麗かなって思っ…」
━━━━━バシャンッ!
朝岡さんの言葉に勢い余って、ついお湯を掛けるあたし。
「・・・・けっこうな反抗で」
朝岡さんはびっしょりとお湯を被り、バスタブに頬杖を付きながら、口端をヒクつかせる。
「だ、だって!
朝岡さんが変な事言うからいけないんじゃないっ…!」
「変な事ちゃうしー。
ほんまの事やしー。」
「~~もう!!!!朝岡さんのエッチ!変態っ!」
「ちゃうちゃう逆やって。」
「何がっ!」
「あーんな幼かった彩がもうこんな大人になったんやなぁってしみじみ思ったしね、保護者としては。」
「……朝岡さんっていつから保護者だったの…」
「そこは置いといて、分かる?
こう何て言うか胸の感じとか感じてる顔とかエロイなぁと」
「……いやいや保護者がそこ手ー出したらダメでしょ!」
「…そうね~。
でもついつい理性保てなくなったのよ。」
「…エッチ。」
「おぅ俺はいつでもエッチやからよろしく。」
「・・・・」
何も反論出来ず拳を握り締めるあたしを見て、朝岡さんはくすくす笑う。
……幸せそうな笑顔で。
…───ふわっ
「…っ、くすぐったい」
────パシャ
頬に触れてくる手の感触がくすぐったくて、あたしは逃れるように朝岡さんの胸に抱き付いた。
「───捕獲♪」
────バシャッ!
そんなあたしを水音とともに勢い良く抱き締める朝岡さん。
「ギャーっ!!もう!目に水入ったぁ~!」
「ははっ、どれ?
見せてみ。」
────…キュッ
包み込んでくれる様に目を拭うあなたに頬を膨らませ、怒ってるフリなんかして
二人はびしょびしょになりながら微笑んだ。