DEAR 2nd 〜Life〜
「……え……えっと……
あの………」
────ドクンドクン…
“前の彼氏”ってぶんちゃんの事だよね──…?
どうしよう………
マリアさん、何もかも知ってるんだ。
もしかして……
だから何も口聞いてくれないのかな……?
「………あの………」
「───あたしね、チカの事も知ってるの。」
━━━━━ドクッ!
「………え……」
チカ……さんを………?
「───…純はチカの事で一時期すごく苦しんでた。
これでもかってくらい悩んで傷ついて……
体も極限までボロボロになって、死にかけた時期もあったの。」
「──────……」
───ウソ……
朝岡さんが………?
“死にかけた”って……
あたし……
そんなこと、一言も聞いてない───……。
「……だからね、
あんたがまだ前の彼氏に未練持ち続けてるのなら───…
今度はあんたが純を傷付ける事になる。」
「……………」
「───…あたしは、
もう誰かの事で悩んで傷付く純の姿を見たくない。」
────…………
「───だから、中途半端な態度で純に近付かないで。」
─────……
「───…マリア、もういいだろ。やめろって。」
「そうだよ!!言い過ぎだよマリアは!」
ゴローちゃんといっちゃんが慌ててフォローに入るも──……
「───……」
返す言葉が見つからなかった。
その通り……
その通りなんだ。
朝岡さんはいつも優しいから言わないだけで。
本当は影ですごく悩んだり傷付いたりする人なんだ。
だって朝岡さんがそんな辛い毎日を送っていたなんて今知った。
───朝岡さんは、自分で自分を犠牲にする人だから。
その証拠に、今の関係は朝岡さんの優しさや我慢から成り立っている。
───また……
また無意識に朝岡さんを傷付けるとこだった。
……ぶんちゃんの事。
全く未練がないなんて言ったら嘘になる。
そんなあたしが、ただ朝岡さんのそばにいるだけでそれは罪になる。
───朝岡さんを……
傷付ける事になる──……。