DEAR 2nd 〜Life〜
再びごったがいする人波の中に流され、必死に歩いていくと……
「─────…うわぁ…!」
大学から少し離れた場所に、巨大な白いホールが現れた。
「ほらアヤヤっ!!!!
この中でライブするんだよーっ!♪」
「────すっごーいっ!!!!!超広~い!!!!」
いっちゃんに誘導され、中に足を踏み入れたあたしは更に目を丸くする。
だって何この広さ!?!?
一体体育館の何十倍あるの?!?!
尋常じゃないスケールの大きさに、思わず顎を外しそうになる。
これって客席、何千分あるんだろう……
「───…すごいやろ?
一応音大やからな、環境とか設備はすごい整ってんねん♪」
「……本当に広いね…
あたし、まさかこんなスケール大きいなんて思わなかったよ……。」
「ここでライブしたら気持ちいいんだよねー♪
……あっ、アヤヤ♪
はいこれあげるっ!」
いっちゃんはニコニコと笑い、あたしにパンフレットを差し出した。
「……わぁ、ありがとう!」
パンフレットを受け取ると、マリアさんがサッと横を通り過ぎ……
「────あたし、衣装着替えてくる。」
……そう言って、姿を消してしまった。
………衣装………
衣装まであるの?
すご~い!
超本格的だ……!
マリアさん、どんな格好するのかなぁ……
「…………。」
────……チラッ…
……朝岡……さんも……。
どんなカッコになるのかなぁ………
……今から……
着替えるのかな……?
………って………
━━━━━━かぁぁぁっ……!
朝岡さんの着替える姿を想像しただけで頭が噴火してしまった。
──…しっ、刺激強すぎ!!!!!
───じゃなくて!
……なっ、何考えてんだあたしのバカ!
やだもう!!!!
これじゃ変態の事バカに出来ないじゃん!
「─────…彩?」
「……え?」
朝岡さんが不思議そうにあたしの顔を覗き込んでいる状況を理解した時
━━━━━━…っ
……さっきより確実に体温が1℃上がった気がした。