DEAR 2nd 〜Life〜
「…あれ、もしかして今の聞こえてなかった?
そろそろ俺らも行ってくるな?」
「あっ、うっうん!!!!」
「アヤヤそれじゃねっ♪」
ステージ裏に消えた朝岡さん、いっちゃん、ゴローちゃんに手を振り──…
─────カサッ…。
「……えーっと……」
ステージの真ん中の前の方か……。
チケットに記されている席を探して、ストンと腰を降ろした。
「おおっ♪特等席だ!♪」
ここからだとすごくよく見えそうだな♪
「~♪♪♪」
ふんふんと鼻歌を歌い、さっきいっちゃんから貰ったパンフを広げた。
─────…パラパラ…
パンフの中には、複数のバンド紹介や写真…
それに限らず、楽器演奏者などの紹介もあった。
……紅はどこにあるんだろう………
────…ペラッ。
そう思い、次のページをめくった瞬間……
━━紅━━
Guitar; 本城 壱
Drums; 皐月 マリア
Base; 椎葉 吾郎
Vocal; 朝岡 純
備考
★*年に朝岡、椎葉を含むバンド“ARDER”を結成。
その後、ギターに本城、さらにドラムに皐月を加え、“紅”として再結成、再始動。
ロック、バラードなどあらゆる曲調を音楽で魅せ、奏でこなす。
ボーカルの独特な歌い方、バンドのパフォーマンスに注目が集まり、数々のイベントやライブに出演中。
「……おぉー…」
広げたページには、さっきの四人がいた。
四人が写っている一枚の写真と紹介。
いっちゃん、ゴローちゃん、マリアさん。
そして──……
「───朝岡さん……」
─────ドキドキドキ…
さっきより鼓動が早くなっていく。
たった写真一枚で心臓を躍らされるなんて驚きだよね。
だってね、その写真には他のバンドにはないものがたくさん映し出されていたの。
────澄んだ空気感や透き通るような雰囲気。
だけど一貫してもたらす、どこか強いオーラ。
圧巻するような、独特の存在感とか──…。
何だかね、うまく言えないけど。
見ては釘付けにされるようなモノを感じずにはいられなかったの。