その手で触れて、そして覚えて。
「つ、街風くん?」
「七花主任。一緒に、昼飯食べませんか?」
「え、あ、うん。いいけど、、、」
「さっき、、、ちょっと妬いちゃいました。」
「え?妬いた?」
「相馬さんと、、、近距離で話してたんで。」
俯き加減で照れくさそうにそう言う街風くん。
妬いちゃいました、、、?
え、相馬さんとちょっと話しただけで?
「あ、あれは一瞬だけね。Y支店の企画課の主任の名前が分からないって言うから。」
「すいません、仕事の話しだから仕方ないのは分かってるんですけど、、、何てゆうか、モヤモヤしちゃって。」
そう話す街風くんが何だか可愛く見えて、それだけで嫉妬してくれたことに喜ぶ自分がいた。
わたしがクスッと笑うと、街風くんは「あ、笑った!」とちょっと悔しそうな表情をした。
「あ、ごめん!可愛いなぁって、思っちゃって。」
「可愛いだなんて、、、嬉しくないです。かっこわりぃなぁ、俺。」
そう言って、後頭部をクシャクシャと掻く街風くん。
「女からの"可愛い"は褒め言葉なんだよ?」
「え、そうなんですか?」
「さっ、食堂行こう?」
わたしの言葉に街風くんは微かに微笑むと、「はい。」と返事をし、わたしたちは食堂へと向かった。