その手で触れて、そして覚えて。
「それなら、もうそんなに忙しくないだろ?また前みたいに頻繁に遊びに来ようかな〜。」
イカソーメンを噛りながら、冬司が言う。
わたしは「別に教育係りが終わったからって、暇なわけじゃないんだからね?」と少し苛つき気味に言った。
「一応これでも、俺は遠慮してたんだぞ?七花が忙しいと思って、来るの控えてたんだから。」
冬司の言葉に、そういえば街風くんの教育係りをするようになってから、冬司が家に来る事が無くなっていた事に気付く。
一応、冬司も遠慮が出来る人だったんだ。
「でも、、、我慢出来なくて、今日は来た。あのモテ男くんが毎日七花と一緒に仕事してると思うと、、、何か気に食わなくて。」
「何よ、気に食わないって。」
「俺の方が、七花を昔から知ってるのに、、、何か、、、何てゆうか、、、」
冬司はそう言って、不貞腐れたような表情を浮かべると、ビールを一気飲みして一缶空けてしまった。
「あぁ、ちょっと冬司、ペース早くない?そんなペースで飲んだら、」
と言い掛けたところで、冬司がわたしの腕を掴んで引き寄せた。
えっ、、、?冬司?
冬司の顔がすぐ目の前にある。
冬司は珍しく真剣な表情をして、わたしを見つめていた。
「七花は、、、俺のこと、どう思ってる?」