その手で触れて、そして覚えて。

「七花はキスされてどうしたの?」
「ドンッて、両手で跳ね返した!」
「じゃあ、恋愛感情はないってことね?」
「うん、、、冬司に恋愛感情は持ったことない、、、」
「それなら、もう二人きりになるようなことはやめた方がいいかもよ?」

紗和にそう言われ、納得してしまった。

そうだよね。
キスされてしまった以上、今後は二人きりになることは避けた方がいいよね。

「七花は、街風くんのことが好きなんだもんね〜?」

茶化すように言ってくる紗和に、わたしは「ちょ、あんまりそうゆうこと言わないでよぉ。」と言った。

「あー、ごめんごめん!つい、嬉しくてさぁ!久しぶりの七花の恋が!」
「何か面白がってない?」
「面白がってるわけじゃないよ!何かいいなぁ〜って、ちょっと羨ましかったりもして。わたしには、もうトキメキなんてないからさぁ。」
「まぁ、夫婦になるとそんなもんだよね。わたしも、一応バツイチですから。」
「でもさ、街風くんは年下だし、いつまでもときめかせてくれそう。」

紗和はそう言うと、「頑張れ、七花!」と言い、「さっ、戻ろうか。」とわたしたちは総務課の事務所に戻った。

すると、わたしが事務所に入った途端、街風くんと目が合った。

わたしが「おはよう。」と声を掛けると、街風くんは笑顔で「おはようございます。」と返してくれた。

次の休みは街風くんとのお出掛け。

緊張するけど、楽しみだなぁ。

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