その手で触れて、そして覚えて。
あの日から、冬司とは一度も会っていない。
そして、休みの前日に街風くんとはLINEを交換し合った。
「明日、車で10時に迎えに行きますね。」
「あ、街風くんって車持ってたんだ。」
「はい、一応。そんな良い車じゃないですけど、、、すみません。」
「何で謝るの?車なんて乗れれば何でもいいじゃない!」
わたしがそう言うと、街風くんは「ありがとうございます。」と言い、それから「明日楽しみだなぁ〜。」と呟くように言った。
久しぶりのお出掛け。
これって、、、デート、だよね?
どんな格好をして行けばいいんだろう。
あんまり気合い入れすぎもダメよね。
そんなことを考えながら、その日の業務を終え、密かに街風くんと「また明日。」と別れ、わたしたちはそれぞれ帰宅した。
わたしは帰宅してからも、ずっと明日のデートのことばかり考えていた。
街風くん、どこに行くか考えとくって言ってたけど、どこに連れて行ってくれるんだろう。
クマが出来ないように早めに寝なきゃ!
そう思い、わたしは明日の為に、少しでもおばさんに見えないように、街風くんの隣に並んで居ても不自然にならないように美容には気をつけて、布団に入り、眠りについたのだった。