その手で触れて、そして覚えて。
すると、そこには光り輝く札幌の街が広がっていた。
「わぁ〜、綺麗!」
「本当だぁ、綺麗ですね〜!」
二人並んで見る夜景。
この一つ一つの光には、誰かが存在して、それが一人だったり、恋人同士だったり、家族だったり、、、こんなにも多くの人が存在しているんだなぁ、と街を眺めて思った。
「ねぇ、街風くん。」
「はい。」
「わたしはここに初めて来たんだけど、街風くんは誰かと来たことあるの?」
「えっ、、、」
「わたしの元旦那はさ、こうやってデートみたいに外に連れ出してくれる人じゃなかったんだぁ。だから、今凄く新鮮な気持ち。でも街風くんは、、、他の誰かと、この夜景を見たことがあるんだよね?」
わたしがそう訊くと、街風くんは「もしかして、、、七花主任、嫉妬してくれてます?」と言った。
「えっ、、、うん、嫉妬なのかなぁ。」
そう言って、わたしが夜景を眺めていると、街風くんが「七花主任。」と呼んだ。
わたしは「ん?」と街風くんの方を向いた。
すると街風くんは、わたしの手をそっと握り締め、そして真剣な表情でわたしを見つめた。
「こないだ、タイミングが悪くて、言いそびれちゃいましたけど、、、七花主任。俺じゃ、ダメですか?俺、、、七花主任のことが好きです。だから、、、付き合ってください。」