その手で触れて、そして覚えて。
わたしは驚いたが、街風くんの真剣で真っ直ぐな言葉が嬉しかった。
そして、握り締めてくれたその手は、温かかった。
「わたしも、、、街風くんが好き。」
わたしの言葉に街風くんは目を見開き、そして表情は変わらないのに照れているのが分かった。
「本当に、わたしでいいの?」
「俺は、、、七花主任がいいんです。」
「わたし、バツイチだよ?」
「はい、知ってます。」
「12歳の年上だよ?」
「分かってます。それでも、俺は、七花主任が好きです。12歳も年下の俺じゃ、、、やっぱり頼りないですか?」
不安気にそう訊く街風くんに、わたしは首を横に振った。
「ううん。わたしは、街風くんを頼りないなんて思ったことない。いつも真っ直ぐで、わたしに足りないものを持ってて、そこに惹かれた。」
「じゃあ、答えは、、、?」
「、、、よろしくお願いします。」
わたしがそう答えると、街風くんは「やったぁ!」と喜び、その勢いでわたしを抱き締めた。
わたしも照れくさかったけど、嬉しくて街風くんの背中に腕を回した。
そして、そっと身体を放すと、わたしは街風くんを見上げた。
すると、街風くんはそっと顔を寄せ、それから首を傾けるとわたしの唇に唇を重ね、わたしたちは初めてのキスをした。
唇を離し、わたしは恥ずかしさから上目遣いで街風くんを見上げると、街風くんは「七花主任、そんな可愛い顔で見上げないでください。我慢、、、出来なくなっちゃうじゃないですか。」と言い、自分の顔を手のひらで隠すようにした。
街風くんも照れてるのかな。
わたしは照れ笑いをすると、街風くんもそんなわたしを見て、一緒に照れ笑いをしたのだった。