契約の愛で結ばれたのは、まさかの敏腕CEO!?~独占欲滾るスパダリは極上溺愛で囲い離さない~
 スマホアプリの通知だ。
 画面いっぱいに描かれたジト目の猫がこちらを見ている。

『勉強時間の開始ですにゃ』

 気の抜けるような通知は、茉莉花お気に入りのタスク管理アプリ『猫執事と一緒!』だ。
 自分だけの猫の執事が勉強や仕事をサポートしてくれる。
 茉莉花お気に入りのアプリだった。

「わあっ」

 子供らしい通知を見られた恥ずかしさで画面を慌てて隠す。
 チラリと店主を見ると、目を丸くしていた。

「あのっ、通知煩くてごめんなさい。切りますね」

 そう言いながら茉莉花が通知を切ると、店主はハッとした後、笑顔になった。

「いえ……お勉強のお時間だったのですね。こちらこそ、引き止めてしまったみたいで申し訳ありません」
「そんな! 助けていただいたのに、謝らないでください。今日はゆっくり過ごします。どうせ帰っても勉強なんて出来ませんし! まだ美味しいお茶を飲みきってないですし!」

 やっぱり通知を見られていたという恥ずかしさで早口になる。
 茉莉花の言葉に店主はくすりと笑った。

「そうですか。ではゆっくり味わってくださいね」

(これを飲んで早く帰ろ……)

 店主が去ってしまうと、茉莉花は早々に飲み干そうとカップに口をつける。

「……やっぱ美味しい」



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