契約の愛で結ばれたのは、まさかの敏腕CEO!?~独占欲滾るスパダリは極上溺愛で囲い離さない~
4.偽りの恋人
 颯馬の家に着いた茉莉花は、玄関の前で呆然と立ち尽くしていた。

「どうぞお入りください」
「お、お邪魔します……」

 茉莉花は身体を縮こませながら颯馬の家に入る。

(なんなの、この豪邸……!)

 颯馬の家は、都心から少し離れた閑静な住宅街にあった。
 ――つまり一軒家なのだ。


 口をポカンと開けた状態のまま、茉莉花はリビングへと案内される。
 大きなロールスクリーンとローテーブル。そして革のソファーが茉莉花を迎えてくれている。
 広いモダン調のリビングは整理され、モデルルームのようだ。

 颯馬は慣れた手つきでお茶を淹れ、茉莉花をソファーへと促した。

「どうぞ。落ち着きますよ」
「ありがとうございます」

 温かな湯気が立ち上るほうじ茶は、茉莉花の身体を緩ませてくれた。

 豪邸に緊張していた茉莉花の表情が、自然とほころんでいく。

「ふふっ……私は颯馬さんからお茶をいただいてばかりですね」

 茉莉花がクスクスと笑いながらお茶を飲むと、颯馬も笑みをこぼした。

 フレーバーティーに緑茶にほうじ茶。
 どのお茶も、いつも茉莉花の心を落ち着かせてくれていた。



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