契約の愛で結ばれたのは、まさかの敏腕CEO!?~独占欲滾るスパダリは極上溺愛で囲い離さない~
「ははは、確かに。僕はプライベートでもお茶を飲むのが好きなんですよ」

 颯馬が自分のカップを持って茉莉花の隣に腰を下ろした。
 腕が触れ合うほどの距離に、茉莉花の心臓が小さく跳ねる。

(お、男の人なんだ……いや、当たり前だけど。恋人ってこんなに近いもの? でも恋人って言っても偽りだし、まだ二回しか会ったことない人だし……。そもそも、そんな人の家にお邪魔するなんて)

 せっかく緩みかけた身体に緊張が走る。
 そんな茉莉花の様子を知ってか知らずか、颯馬はのんびりとお茶を堪能している。

「茉莉花さん、今日はもう遅いですからお風呂に入ってよく寝てください。もう少しで沸きますから」
「あ、はいっ」
「一部屋空いていますので布団を敷いておきます」
「ありがとうございます……何から何まで」

 颯馬の言葉は親切心に溢れている。
 茉莉花は赤くなった顔を隠すように、ペコペコと頭を下げた。

 その時――。

 ピコン。

『お休みの時間ですにゃ。明日もきっと良い日ですにゃ!』


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