契約の愛で結ばれたのは、まさかの敏腕CEO!?~独占欲滾るスパダリは極上溺愛で囲い離さない~
 アプリの通知だ。
 テーブルに出したばかりのスマホが「見て見て」と主張するように光っている。

 すると、颯馬が茉莉花のスマホを手に取った。

「あっ……」
「これ、前も気になっていたのですが『猫執事と一緒!』ですよね」

 颯馬の口から、聞こえるはずのない単語が聞こえてくる。

「へ? な、なぜそれを?」
「実は……」

 颯馬はポケットから自身のスマホを取り出すと、茉莉花に手渡す。
 スマホのホーム画面には、見慣れたアプリのアイコンがあった。

「使ってる……。私、このアプリ使っている人、初めてお会いしました!」
「僕もです。喫茶店でお見かけした時、本当に驚きました。それで茉莉花さんのことが気になっていたんです」
「そうだったんですか」

 颯馬は照れくさそうに、「なんだか恥ずかしくて黙っていました」とはにかんだ。

「私も通知を見られた時、ちょっと照れくさかったです。猫執事は大好きなんですけど……ふふふっ」

 いつの間にか茉莉花の緊張は解け、颯馬と笑い合った。

 茉莉花と颯馬は、ほうじ茶が冷めきってしまうまで『猫執事と一緒!』の話で盛り上がった。


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