契約の愛で結ばれたのは、まさかの敏腕CEO!?~独占欲滾るスパダリは極上溺愛で囲い離さない~
 翌日、茉莉花は良い匂いにつられて目が覚めた。

「んー……? なんだか美味しそうな匂いがする」

 ゆっくりと身体を起こして伸びをすると、そこが自室ではないことを思い出した。

(颯馬さんの家なんだった。ぐっすり眠ちゃったな)

 最低限の身支度を整えてリビングへと向かうと、すでに颯馬がキッチンで料理をしていた。

「おはようございます」
「おはようございます。茉莉花さんは休日でも朝早いのですね。もう朝食が出来ますので座っていてください」

 寝起きの茉莉花に優しく微笑む颯馬は、まるでモデルの撮影のような完璧さでオムレツをひっくり返している。

「颯馬さんの方が早いじゃないですか。何か手伝います」

 ここで大人しく座っていられるほど茉莉花の神経は太くなかった。

「ではそこのお皿を二枚取ってくれますか?」
「はいっ」

 茉莉花はいそいそと颯馬のアシストをする。
 キッチンは二人が並んで立っても十分なほどの広さがあった。


 手伝いをしながら思わずため息が出てしまう。

(広い家を綺麗に保つだけでも大変なのに、しっかり料理までしているのね。私なんか、朝ご飯はいつも卵かけご飯なのに……)

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