契約の愛で結ばれたのは、まさかの敏腕CEO!?~独占欲滾るスパダリは極上溺愛で囲い離さない~
「今日は警察に行ってこようと思います。実害も出ていますし、話くらいは聞いてもらえると思いますので」

 皿洗いをすべて終えた後、茉莉花は切り出した。
 いつまでもこの家にお世話になるわけにはいかない。

(新しい部屋も探さなきゃいけないし……)

 だから「お世話になりました」と頭を下げたのだ。

 それなのに――。

「もちろん、僕も同行しますよ。あの場には僕もいたのですから」
「……え? で、でも」

 戸惑う茉莉花に颯馬はさらに言葉を重ねた。

「それから……茉莉花さんが良ければですが、しばらくここで暮らしませんか?」
「え……? えぇ?」

 茉莉花が呆然としていると、颯馬がさっさと身支度を始める。
 ジャケットを羽織った颯馬はどこかへと電話かけた。

「もしもし、藤堂です。今からお時間いただけますか? 昨日連絡した件で……えぇ。では後ほど」

 電話を切った颯馬は、固まっている茉莉花の前で手を振った。

「家の話は後ほどするとして、もう行きましょうか。こういうのは早い方が良いですからね」
「え? あ、はい……」

 ほらほらと急かされて準備を整えた茉莉花は、よく分からないまま颯馬の車に押し込まれたのだった。



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