契約の愛で結ばれたのは、まさかの敏腕CEO!?~独占欲滾るスパダリは極上溺愛で囲い離さない~
 そうして茉莉花が颯馬と暮らし始めて二週間が経った。

 毎朝颯馬が作った朝食を食べ、颯馬の作った弁当を持って出社する。

 夜は茉莉花が夕飯を作り、少しだけ喫茶店の手伝いをする。
 喫茶店が休みの日は、リビングで別々のことをして過ごす。
 そして、休日の朝は茉莉花が掃除をする。

 そんなルーチーンが出来上がっていた。


 会社での立場は相変わらずだったが、茉莉花はだんだんと気にならなくなっていた。

 颯馬の送迎のおかげで行き帰りの不安は消え去ったし、どんなに会社が辛くても、昼には颯馬の作った弁当を食べることが出来る。
 夜は二人で食卓を囲むことが出来るし、寝る前には勉強の時間を一緒に過ごしてくれる人がいる。

(家に帰れば颯馬さんがいる)

 その思いが、茉莉花の憂鬱を晴らしてくれていた。



 そんな生活が当たり前になったある日の夕方――。

 茉莉花は会社での仕事を終え、ロッカーで帰り支度をしていた。

「あれ? 何これ?」

 ロッカーの中に見知らぬ手紙が入っている。
 手に取ってみると、可愛らしい花柄の封筒に「西原さんへ」と書かれている。

 後輩だろうか?
 茉莉花が中の手紙を取り出して開く。

「何、これ……」


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