契約の愛で結ばれたのは、まさかの敏腕CEO!?~独占欲滾るスパダリは極上溺愛で囲い離さない~
「茉莉花さん、好きです」

 真っ直ぐな瞳が茉莉花を見つめている。
 茉莉花は目を合わせられなかった。

「本当に私で良いのですか? あ、後で後悔しても、私は諦められないかもしれませんっ」

 俯いたまま照れ隠しに口にした言葉に、颯馬の表情がほころぶ。

「今日まで、どれだけ我慢してたと思っているのですか? もう離しませんよ」
「颯馬さん……」 

 茉莉花がチラリと颯馬を見ると、愛おしそうに目を細めている彼と目が合った。
 颯馬は茉莉花の頭をそっと撫でると、そのままゆっくりと口づけをする。

「んっ……はぁっ……」

 緊張で強張っていた茉莉花の身体は、だんだんと力が抜けていく。
 颯馬は茉莉花をそっとベッドに押し倒すと、熱を帯びた瞳で茉莉花を見た。

「茉莉花さんは? 僕と一緒にいてくれますか?」
「颯馬さんと、ずっと一緒にいたいですっ……んっ」

 茉莉花が言い終わると同時に再び口づけが降ってくる。

「愛しています、茉莉花さん」
「わ、私も愛しています!」

 抑え込んでいた気持ちが口からあふれ出る。
 優しく抱擁され、茉莉花は颯馬の背中に手を回しながら涙を一筋落とした。

 颯馬の熱が茉莉花に伝わってくる。

「ずっと我慢していました。……構いませんか?」

 颯馬の声は色気を帯びていたが、いつもと同じ優しさが滲んでいた。
 茉莉花が小さく頷くと、彼は小さく笑い、上体を起こした。


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