俺様同期の執着愛
【綾芽のターン】

 うそ、眠れない。
 背後に柚葵がいると思うとまったく眠くならない。それどころか妙に緊張して変な汗かいてきた。
 なんで柚葵相手にこんな気持ちになるんだろう。
 ただの同期で同僚なだけなのになんで……。

 ごそごそと柚葵が動く気配がして、私はびくりと背中が震えた。
 心臓がバクバク音を立てている。

 いやいや、柚葵にそんな気はないって。落ち着いてよ、私。
 
 ドキドキしながら目をつむると、背後に温かい感触があってびくっと震えた。慌てて振り向くと柚葵が横たわって私に背中を当てていた。

「な、な、何?」
「いや、寒いから」
「冷房切ればいいでしょ」
「暑いじゃん」
「くっついてるほうが暑いよ」

 振り返った瞬間、間近に柚葵の顔があった。
 私は数秒硬直し、目を開けたまま彼の顔をじっと見つめてしまった。
 彼のほうも少し驚いた顔をしていたけど、すぐにいつもみたいな冗談じみた口調になった。

「何なに? 綾チャン、俺のこと意識してんの?」
「ばっ……バッカじゃないの? そんなわけないでしょ!」

 めちゃくちゃ意識してるよーっ!!!

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