俺様同期の執着愛
柚葵と一緒にいてずいぶん心が救われたけど、いい気分になるとまたもや不運に襲われる。
それほど大きなことではないけど、地味にイライラしたり、地味に落ち込んだりすることばかりが起こった。
けれど、ついにとんでもない不運が襲いかかる。
「え? 立ち退き?」
その日、柚葵と食事をしながら私はアパートを退去しなければならないことを告げた。
「オーナーが変わって立て直しをするんだって」
「ふうん。じゃあ、俺のマンションに来ればいいじゃん」
「え?」
柚葵はにっこり笑って提案した。
すごく嬉しそうに、口角が上がっている。
「え……でも、私の車はどうしたらいい?」
柚葵のマンションに駐車場はないのに。
「近場で借りればいいよ。それか手放すか」
「そっか。柚葵のマンションなら駅近いから移動手段に困らないもんね」
うう、でも、手放すのは……いや車検代と保険代とその他維持費を考えたらなくてもいいのかなー。
「まあ、そんな遠くない時期に新居に引っ越すだろうし、仮の宿だと思えばいいよ」
ふと、思う。
そういえば柚葵は新しい家に引っ越したいんだっけ。
でもそれって――
「柚葵の新しい家に、私も住んでいいってこと?」
「何を当たり前なことを言っているんだ、綾ちゃん」
彼はふっと笑ってそう言った。
私はちょっと安堵して、それから無性に嬉しくなった。
それほど大きなことではないけど、地味にイライラしたり、地味に落ち込んだりすることばかりが起こった。
けれど、ついにとんでもない不運が襲いかかる。
「え? 立ち退き?」
その日、柚葵と食事をしながら私はアパートを退去しなければならないことを告げた。
「オーナーが変わって立て直しをするんだって」
「ふうん。じゃあ、俺のマンションに来ればいいじゃん」
「え?」
柚葵はにっこり笑って提案した。
すごく嬉しそうに、口角が上がっている。
「え……でも、私の車はどうしたらいい?」
柚葵のマンションに駐車場はないのに。
「近場で借りればいいよ。それか手放すか」
「そっか。柚葵のマンションなら駅近いから移動手段に困らないもんね」
うう、でも、手放すのは……いや車検代と保険代とその他維持費を考えたらなくてもいいのかなー。
「まあ、そんな遠くない時期に新居に引っ越すだろうし、仮の宿だと思えばいいよ」
ふと、思う。
そういえば柚葵は新しい家に引っ越したいんだっけ。
でもそれって――
「柚葵の新しい家に、私も住んでいいってこと?」
「何を当たり前なことを言っているんだ、綾ちゃん」
彼はふっと笑ってそう言った。
私はちょっと安堵して、それから無性に嬉しくなった。