俺様同期の執着愛
 どうにか、どうにか、重たいまぶたを押し上げて、うっすら目を開けることができた。
 視界に飛び込んできたのは、顔面蒼白の柚葵の顔だった。
 しかも、もっと驚いたのは、彼が泣いていることだった。

「え……ゆずき?」
「綾芽」
「……ごめん。びっくり、させて」
「びっくりしたよ。俺の心臓が止まるところだった」

 柚葵は涙ぐみながらそんなことを言った。
 ものすごく罪悪感を覚えて、私はただひたすら謝ることしかできなかった。

「ごめんね、ほんとに……ごめん。心配、かけたね」
「謝るな。無事で、よかった……まじ、ほんと、無事で……」

 柚葵は自分の手のひらで涙を拭って強気な表情を見せた。
 それが余計に切なくなってしまった。

「もし、お前の身に何かあったら、俺一生後悔する」
「柚葵……?」
「だから、結婚しよ」
「え……?」

 なんで今、それを言うの?
 驚いて眠気も吹っ飛んでしまった。

「柚葵……」
「俺さ、もう黙っているのやめるよ。本当に伝えたいときに、相手がいなくなっていたら死ぬほど後悔するもん」
「だから……結婚?」
「ずっと考えてた。お前と付き合う前から、なんならお前のこと好きになったときからずっと」
「それ、ほんと?」
「うん」

 じゃあ、柚葵はもう何年も前から私との結婚を考えていたの?

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