俺様同期の執着愛
 柚葵に抱かれる瞬間、私はぎゅっと目を閉じていつもみたいにじわじわ来る痛みに耐えられるように身構えた。だけど、彼の言った通り痛みなんてぜんぜんなくて、むしろ快感しか頭に響かなかった。
 あんまり気持ちいいので思わず艶のある声が洩れ出てしまった。

「ご、ごめ……」
「いいじゃん。もっと声聞かせてよ」

 柚葵はイタズラな笑みを浮かべながら私の腰を掴んだ。

「そ、そんな恥ずかしいことできるわけ……」
「今まで()いたことないの?」
「え? 泣いたりなんか……」
「違う。喘いだことないのかって」
「ば、バカ……! そんな恥ずかしいことしないよ!」
「へえ、聞けば聞くほどホントにクソ野郎だな。あいつ」

 どうして柚葵は恭一さんを非難するんだろう?
 それが私には理解できない。
 たしかに彼は私に嘘をついたけど、行為に関してそんなにひどいことされた記憶はないんだけど。

「悪い。あいつのこと忘れろって言ったのに思い出させたな。責任取るわ」
「え?」
「責任持って忘れさせてやるから」

 柚葵はにんまり笑った。その表情に私はぞくぞくと心地よい快感に震え、お腹の奥がきゅっとなった。

 いやだ、私……柚葵がほしくてたまらなくなっている。

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