俺様同期の執着愛
 柚葵の宣言通り、私の頭の中は彼のことでいっぱいになった。彼の丁寧な動きは私の体をいたわっているようで時折激しくて、まるで支配されているような気になるのにちっとも苦ではなかった。
 むしろもっと彼に縛りつけられてめちゃくちゃにされたいっていう願望さえ頭をよぎった。

 柚葵の額から汗が滴り落ちて、彼の余裕のない表情を見ると余計に体がぞくぞくして快感に浸った。
 こんなの、初めてなんですけど。
 恋人にさえ、こんなにドキドキしたことなんて一度もないよ。

 彼女でもないのに嫌かな?
 って少し頭をよぎったけれど、それでもすでにこんなことをしているのだから、少しくらい抱きついてもいいかなって思って、私は柚葵の背中に腕を回してぎゅっと抱きついた。

「ああっ……柚葵」

 自分でもはしたないと思うくらい妖艶な声がごく自然に洩れてしまった。
 いつもは早く終わってほしいと思う本番行為が、今はずっと長く続いてほしいと願ってしまうくらい、もう私は彼に溺れてしまっていた。

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