俺様同期の執着愛
 私が目を見開いて固まっていたら柚葵が急に噴き出した。

「なんつー顔してんだよ。何もしねえよ」
「あ、そうなの……」
「ん? 今ちょっとがっかりした?」
「そ、そんなことないよ!」

 猛烈に恥ずかしくなって顔が熱くなってしまった。
 慌てて否定するも、柚葵はにやにやしながらさらりと言い放つ。

「もう、いいじゃん。一回やってる仲だし」
「言い方!!」
「酒買う? それともケーキ?」
「どっちも!!!」
「了解~」

 なんだか私、柚葵に遊ばれているみたい(いろんな意味で)

 結局コンビニに立ち寄ってビールとカクテルを購入し、そこでスイーツもゲットして柚葵のマンションへ向かった。
 10階建ての最上階角部屋とか、割といいとこ住んでいるんだなと思う。駅からそれほど離れていないから家賃も高そう。

「お邪魔しまーす」
「おう」

 2LDKの対面キッチンだなんて素敵すぎる。だけどキッチンが綺麗すぎる。ああ、これ絶対料理してないわってすぐわかった。
 だけど部屋は綺麗に片付いてて、私が想像していた男の部屋とはずいぶん違った。

「綺麗にしてるんだね」
「綺麗好きだから」
「ほんと、そうだね」

 意外だなあ。
 柚葵はちゃんと掃除して綺麗な部屋を保っているんだ。
 ちょっと見直しちゃった。

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