俺様同期の執着愛
 それから1時間後、私はお風呂に入っている。柚葵はわざわざお湯を張ってくれて、ひとりでゆっくり浸かることができた。
 なんだかんだ、彼はいろいろ世話をしてくれる。バスタオルも着替えも用意してくれて、女性用のシャンプー(リンス入り)と歯ブラシまで準備して、しかも化粧水までゲットしてるんだよ。びっくり。
 化粧水は肌に合う合わないがあるから今回はメイク直し用のポーチに入れておいた自分の化粧水を使うけど、彼の気遣いはすごく嬉しい。

 フツーここまでしてくれる?
 それとも割り切った関係だからこそのサービスなのかな? 

 バスタオルの新しい感覚に身を包み、柚葵の用意してくれたジャージに着替えてリビングに戻る。すると私の姿を見た彼がいきなり笑い出した。

「お前、俺のジャージ似合いすぎだろ」

 そう。ジャージなのよね。それもぶかぶかだから袖から手が出てこないし、裾は床についている。

「そんなに笑わなくても……」

 私が不貞腐れていると柚葵は「ごめんごめん」と言って手招きした。

「こっち来いよ。髪乾かしてやるから」
「え?」

 洗面所にドライヤーがないから訊こうと思っていたのに、なぜか彼が手に持っていたのだった。

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