俺様同期の執着愛
【柚葵のターン】

 俺のことが好きな女子がいるだって?
 そんなことどーでもいいんだよ。
 お前しか見えてないんだよ。いい加減に気づけよ。

 綾芽の髪をずっと触っていたら急に彼女が振り向いた。

「ありがとう。もういいから柚葵もお風呂に入りなよ」

 なに冷めた目でそんなこと言ってんだよ。一緒に入りたかったよ。なんで拒否すんだよ。風呂でもいろいろできるのに!!

「綾……」
「ん? 何」

 ああ、好きだ。好きだ好きだ好きだ。
 好きすぎて放したくない!!

「悪かったな。疲れてるのに無理させて」
「え? 何言ってるの。柚葵も疲れてるでしょ。それなのにいろいろしてくれてありがとう」
「別にたいしたことしてねーよ」
「ふふっ、柚葵のそういうとこ、結構好きだな」

 い、今なんつった!?
 好きだって?
 綾芽が俺を好きだって???

「気遣いができる男子って貴重だよ。結婚後も奥さんに気遣いができたら家庭円満だと思うの」

 おいおい、結婚話まで出たぞ。さっきちょっと想像した白いドレス着た綾芽がリアルに見えてきた!
 お前と結婚できたら俺、なんでもやるよ。メシだって作ってやるし(下手だけど)苦手な掃除もがんばるし(掃除機ならかけられる!)なんなら俺の全財産ぜんぶ綾芽にやるよ(通帳ごとプレゼントするよ♡)

 その代わり、夜は寝かせないけどな。

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