俺様同期の執着愛
「柚葵……」
「ん? どうした?」

 綾芽が潤んだ目で見つめてくるもんだから妙な期待をしてしまった。まだ足りないのか? もっとしたいのか? わかるよ。俺もそうだから。

「喉乾いちゃった。買ってきたお酒飲んでいい?」

 なんだよ、そっちかよ!

「ああ、いいよ。俺、風呂入ってくる」
「いってらっしゃい」

 あーあー、足りない。綾芽が足りてない。
 こんなんじゃ俺の渇きは満たせねええっ!

 ざっとシャワーを浴びて湯舟に浸かって1分、さっさと上がって着替えるとリビングに戻った。綾芽が寝落ちしてるとショックだからだ。
 ところが綾芽はちゃんと起きていた。酒を飲んだあと買ってきたスイーツまで食べている。

「あ、ごめん。先に食べちゃった。ていうか、早くない?」
「こんなもんだろ。俺甘いもんは食わないからいいよ」
「嫌いなの?」
「夜は食わないだけ」

 綾芽のとなりに腰を下ろすと、彼女がドライヤーを手に持ってにこっと笑った。

「今度は私が柚葵の髪を乾かしてあげる」

 まじか!!
 なんだそのサービス最高かよ!!!

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