俺様同期の執着愛
未空さんは少々不機嫌な顔になった。
綾芽の言葉に返す言葉がないからだ。これも彼女の悪い癖だ。相手に反論できないと不機嫌になる。俺相手のときも散々それをやられて苦労した。
「なんかイタリアンの気分じゃなくなった。別の店行こーよ」
未空さんはいきなり待ち列から離れた。
驚いた友人が慌てて追いかける。
「ちょっと未空、あなたがここに来たいって」
「だって、気分じゃなくなったんだもの」
未空さんは一度も振り返ることなく立ち去った。
しばらくして綾芽がぼそりと呟いた。
「あの人の友だち、苦労してそう」
綾芽が素直な感想をストレートに述べた。
俺はただ無言でうなずく。
すると綾芽はハッとしたような顔で急に困惑した。
「ごめんね、柚葵の付き合ってた人だよね」
「え? なんで知ってる?」
「庶務課の年上の人と付き合ってたって言ってたよね? あの人でしょ」
「ああ、まあ……」
バレたならもう隠す必要はないか。
「ごめんな。嫌な気分にさせたか」
「なんで柚葵が謝るの? 大丈夫だよ。だって私、柚葵の彼女じゃないし。ただ、あの人の態度が少し気になっただけ。会社でも関わることないと思うし、気にしないことにするよ」
「ああ、そうだな……」
なんだこの胸の奥が針で刺されるような痛みは。チクチクするんだが。
綾芽の言葉に返す言葉がないからだ。これも彼女の悪い癖だ。相手に反論できないと不機嫌になる。俺相手のときも散々それをやられて苦労した。
「なんかイタリアンの気分じゃなくなった。別の店行こーよ」
未空さんはいきなり待ち列から離れた。
驚いた友人が慌てて追いかける。
「ちょっと未空、あなたがここに来たいって」
「だって、気分じゃなくなったんだもの」
未空さんは一度も振り返ることなく立ち去った。
しばらくして綾芽がぼそりと呟いた。
「あの人の友だち、苦労してそう」
綾芽が素直な感想をストレートに述べた。
俺はただ無言でうなずく。
すると綾芽はハッとしたような顔で急に困惑した。
「ごめんね、柚葵の付き合ってた人だよね」
「え? なんで知ってる?」
「庶務課の年上の人と付き合ってたって言ってたよね? あの人でしょ」
「ああ、まあ……」
バレたならもう隠す必要はないか。
「ごめんな。嫌な気分にさせたか」
「なんで柚葵が謝るの? 大丈夫だよ。だって私、柚葵の彼女じゃないし。ただ、あの人の態度が少し気になっただけ。会社でも関わることないと思うし、気にしないことにするよ」
「ああ、そうだな……」
なんだこの胸の奥が針で刺されるような痛みは。チクチクするんだが。