好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~
「どう?」

「めちゃめちゃおいしいです…」

「良かった。俺にもちょうだい?」



そう言って俺も口をあーと開ける。



小糸ちゃんがやっぱりしぶしぶ俺に食べさせてくれる。



俺はにっこり。



「小糸ちゃんが食べさせてくれるとおいしいね~?」

「先輩の腕がいいからですよ…」



まだ渋い顔をしている小糸ちゃんの頭を撫でた。



それからちゅっとキス。



「何するんですか…」

「かわいいからチューしたんだよ」

「んん…、もう…」



小糸ちゃんはようやく観念したみたい。



お互いのチョコレートを食べさせ合ったりして。



「もうお腹いっぱい…」

「結構食べたね」

「口のなか甘すぎる…」



小糸ちゃん、最近前よりちょっとだけため口多くなったよね。



俺はそんな小糸ちゃんの顔を引いて、ベロチュー。



「たしかに甘いね。チョコ味」



俺がそう言うと小糸ちゃんの顔が真っ赤になった。



うんうん、その反応。



いつもの小糸ちゃん。



ちょっと嫌な気持ちにさせちゃったけど…すっごく甘いバレンタインだった。


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