好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~
それから学校に着いたらクラスのみんなもお祝いしてくれた。



わーい。



「あっ、何その花束! 彼氏にもらったの?」

「うん…」

「何それ素敵すぎる~!」



クラスの女の子たちにうらやましがられちゃった…。



そしてあたしは朝一番に、昨日負けたドッジボールの3位決定戦。



正直球技なんて全然好きじゃない。



っていうか普通に苦手。



まあこれが終わればあとは見るだけだし…。



そう言い聞かせ、とにかくボールから逃げることに集中した。



今日も風里先輩に見守られてて。



先輩に見られてると思うと恥ずかしいんだけどな!



明莉は昨日に引き続き早々にボールを当てられて外野へ。



でも一応…。



「勝った~!」



昨日は3年生相手にボロ負けしたけど、今日は同じ学年との対戦でなんとか勝ちました!



「イエーイ!」



明莉と穂高先輩が仲良さそうにハイタッチしてる。



明莉はすぐボール当てられてたけどね…。



「小糸ちゃんおつかれ~」

「ありがとうございます!」

「小糸ちゃんは逃げるのが上手だねえ」



また馬鹿にして…。



まあいいですけど!



「つぎ先輩の試合ですね!」

「うん、絶対応援してね」

「はい!」



先輩はほんとにバレーが上手。



バレー部と並んで活躍してるもん…。
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