好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~
「それで、先輩は結局何やるんですか?」

「俺は〜…いいよ…」



先輩は何をやるか全然教えてくれない。



そんな変なことするのかな…。



気になるんだけど…。



でも勝手に行っちゃうもんね!



そしていつも通り手を繋いで学校に行くと、学校は異様な空気に包まれてた。



なんかこう…学校全体がお祭り気分な感じ!



装飾がいつもと違うのも大きいかもね。



「じゃあ小糸ちゃん、またあとでね」

「はーい」



午後に一緒に回る約束をしてる。


最近は先輩の受験でデートしてないから久しぶりにデートみたいな感覚で嬉しい。



教室に着いて、HRを終わらせてからメイド服に着替える。



クラスの裁縫が得意な子がすごく豪華に仕上げてくれた衣装。



一人ひとりちょっとずつ違うデザインなんだ。



あたしはミニスカートで、明莉はちょっと長めのスカート。



明莉がめっちゃかわいい!



「明莉すごい似合うね!」

「小糸ちゃんこそ、超かわいい~」



ほ、ほんと?



確かに我ながらちょっと良いかも…?



これなら先輩にちょっと見せたいかも…。



でもでもでも、やっぱり恥ずかしいな。



一人であれこれと考えてたら、文化祭がスタートした。



「おかえりなさいませ~…ご、ご主人様~…」

「かわいいメイドさん!」



ハハ…。



ああやだやだ…。



これ、高校の文化祭として倫理的に許されるの?



先生、ストップかけてよ!



それから2時間我慢してシフトを終わらせ、クラスTシャツに着替えてから明莉と一緒に先輩のクラスに行った。
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