好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~
それからシフトの終わった先輩と2人で校内を回った。



先輩はもうメイクも落として着替えてしまってる。



「そのメイクは…」

「あっ、自分で落としたよ!? クラスの女子からもらったメイク落としのシートで!」

「あ、それは良かったです!」



あたし、どこまで嫉妬深いの~…。



でも好きすぎるんだもん。



先輩をあたしだけのものにしたくてしょうがないの…。



先輩に買ってもらったチュロスを食べながら、手を繋いで校内を歩く。



「茶道部体験だって。入る?」

「入ります!」



先輩と一緒に茶道室に入る。



いつもは入れない和室の部屋にドキドキ…。



「お抹茶をこのくらい入れて、お湯をここから入れたらこの茶筅でお茶を点ててください」

「はい…」



なんか全然泡立たない…。



「難しいですね」と言おうと思って先輩の方を見たら、先輩はすごく綺麗にお茶を点ててた。



さすが、なんでもできる…。



それからお菓子と一緒に自分が点てたお茶を飲んで茶道室を出た。



「お菓子とお茶おいしかったね」

「ですね! 普段できない体験で楽しかったな~」



文化祭、楽しい!



「そこの可愛いカップルのお二人~、相性占いやっていきませんかー?」



占いをやってるクラスに声をかけられた。



2人で顔を見合わせる。
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