好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~
「やってみる?」

「せっかくなのでやりましょう!」



教室に入って、何席か区切られたスペースの一つに案内されて席に座った。



占い師のコスプレみたいなのをした女の子が机を一つ挟んで目の前に座っている。



「相性占いでいいですか~?」

「お願いしまーす」

「じゃあ2人の名前と生年月日、もし分かれば産まれた時間を教えてください」



言われた通りに伝えるあたしたち。



女の子がスマホにそれを打ち込む。



あ、アプリの占いなのね…。



「出ました!」

「お」

「2人の相性は~、95%です!」



おお~!



アプリの占いとはいえ、なんだか嬉しい。



「色んな人に好意を向かれる中、互いに強く惹かれ合う相性みたいですね~」

「へ~」

「一緒に過ごす中で愛を伝え合うのがより2人の相性を深めるのに効果的です~」



それで占いは終了した。



なんか楽しかった!



2人で教室を出た。



「愛を伝え合うだって。いつもやってるよねえ?」

「ですね!」



へへ、なんかあたしたちって仲良し?



ここ最近の寂しさとか今だけは忘れられる感じ。



幸せ~。



そして楽しかった文化祭1日目が終了した。



先輩は今日も家で勉強みたいだけど。



あたしは家に帰って今日撮った写真のいくつかを眺める。



先輩の女装、美人だったな。



これはたまにこっそり見ちゃおう。



明日も文化祭があるのが嬉しい~。



明日も楽しみだな!



なんだかホカホカした気持ちで、なかなか寝付けなかった。
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