好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

ご対面

~風里~

12月も終わりに差し掛かり、寒さも厳しくなってきたこの頃。



いつもみたいに小糸ちゃんと一緒に帰る。



寒いしなんだか小腹が空いたので、学校の近くのコンビニで一緒におでんを買った。



具をたくさん入れてもらって、それを持って近くの公園に座る。



「小糸ちゃんからしいる?」

「はい! お願いします!」



2人で寒空の下、おでんをつつき合う。



平和だ…。



「おいしいですね!」

「ね~、大根最高」



身体もあったまるしなんか楽しいし…。



改めて平和だ…。



「あ、そういえば今年の年越しどうする? 今年も家でする?」

「あ~、えー、どうしようかな」

「もしうち来てくれたら嬉しいけど」

「うわ~行きたいです…。お母さんには市川さんと過ごしてもらおう…」



じゃあ今年の年越しは小糸ちゃんとできるんだ!



嬉し~。



去年もなんだかんだで年明けすぐ会ったけど。



一緒に過ごせる時間が長いとそれだけ嬉しい。



それからおでんを食べ終え、一緒に帰り道を歩いた。



空が暗くなるのが早い。



今日も小糸ちゃんを家まで送ると、小糸ちゃんが「久しぶりにうち来ますか?」と誘ってくれた。



わーい、お邪魔しちゃおう。



2回目の小糸ちゃんの家。



お母さんは仕事でいないみたい。
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