好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~
「でもチューしそびれちゃったね~?」



俺はにやにやと言う。



「続き、する?」



そう言うと、赤い顔で顔をぶんぶん横に振った。



あはは、からかい甲斐があるね~。



それから部屋でしばらくイチャイチャすることもなく過ごしてたら、部屋の外から「風里くん、ご飯食べていく?」と声がした。



小糸ちゃんの顔を見る。



「全然断ってくれていいですからね…!」

「え~、むしろ一緒にご飯食べたいかも。いい?」

「先輩が良いなら…」



というわけで小糸ちゃんとお母さんと一緒にご飯を食べることになった。



「お母さん、ご飯おいしいですね!」

「そう? ありがとう」



なんか俺も馴染んできたし…。



緊張するけどそれ以上に小糸ちゃんの家族と関われるのが嬉しいのかも…。



「風里くんは小糸の一つ上なんだっけ? いつも素敵なプレゼントとかくれるからどんな子か気になってたの。去年もしめ縄飾りを手作りしてくれてたよね」

「覚えてくれてるんですか!」

「当たり前でしょ~。すごい驚いたんだから」

「ご迷惑じゃなければ今年も作りますね」

「ありがとう!」



なんか仲良くなった気がする。



小糸ちゃんの方が緊張してるみたい。



ご飯をごちそうになってから、小糸ちゃんの家をお暇した。
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