好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~

約束の夏休みと波乱の始まり

~風里~

それから季節は流れ夏がやってきた!



俺も小糸ちゃんも夏休み。



今日は小糸ちゃんと海に行きます。



受験の息抜きがてら、前にした海に行こうという約束を小糸ちゃんが果たしてくれた。



俺は朝から超楽しみ。



待ち合わせの公園に行くと、髪の毛をアップにした小糸ちゃんがやってきた。



「おはようございます!」

「おはよ~。髪の毛かわいいね」

「へへ…。天気良くて良かったです!」

「ね! 行こ~」



電車に揺られてしばらく。



海に到着!



「じゃあ着替えたらここ集合で!」



海の家の更衣室を借りて男女で別れた。



俺の支度なんて早いもの。



早々に着替えて海の家で待っていたら、水着姿の小糸ちゃんが現れた。



か、かわいすぎる…。



「生水着…」



ってキモいか…。



小糸ちゃんはどこかちょっと恥ずかしそう。



その恥じらいもかわいいですけど。



「先輩、日焼け止め塗ってもらっていいですか?」

「えっ、いいの!?」

「いいのってなんですか…」



いや…なんか触らせてもらっちゃってさ…。



キモいか…。



俺のキモさを悟られないように、小糸ちゃんの背中に日焼け止めを塗ってあげる。
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