好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~
その日の夜、お姉さんとちとせさんと同じ部屋で寝る準備をしていたら風里先輩に呼び出されて。



風里先輩の部屋に連れてかれる。



風里先輩は渚さんと弥玖さんと同じ部屋のはずだけど、誰もいない…。



「2人は大人たちと一緒にお酒飲みに行った。当分帰ってこないよ」



じゃあしばらく2人きり…。



なんかドキドキしちゃう…。



先輩があたしを後ろからぎゅっと抱きしめた。



「今日、小糸ちゃん置いて行ってごめんね?」

「そんなことないよ…。あのね、みんなでケーキ作ったのすごい楽しかったです」

「それなら良かった。あのケーキすごいおいしかったね」

「あたしほぼ何もしてないですけどね…。ほとんどお母さんがやってくれました」

「母さんが凝ったもの作るの珍しいのに…」



そうなんですか?



あたしたちに気遣ってくれたのかな…。



「あたし、親戚の皆さんも含めて、先輩のご家族がもっと大好きになりました」

「ほんと? それなら良かった」

「明るくて良い人たちですよね」

「でもうるさいでしょ~、小糸ちゃん今日の夜ごはんのときも質問攻めにされてたじゃん」

「歓迎されてるみたいで嬉しかったですよ?」



風里のどこが気に入ったの、とか、付き合ってどのくらい?とか、どっちから告白したの、とか、そんなことを色々聞かれた。



全部恥ずかしかったけど。



正直に答えたらなんかみんなすごく嬉しそうだった。



風里先輩が愛されてるんだって分かったよ。
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